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空き家リノベーション費用の相場は?築年数別の早見表で解説

相続した実家の空き家、リノベーションして活かしたいんだけど…正直いくらかかるのか見当もつかなくて不安です。

空き家リノベーションの費用は、部分的な改修なら100〜500万円、間取り変更を含むフルリノベーションなら500〜1,500万円が相場です。ただ、この幅だけ見せられても「結局うちはいくら?」と困ってしまいますよね。

リノベーション費用は、築年数・工事内容・建物の構造によって大きく変わります。そこでこの記事では、築年数別×工事別の費用早見表を用意して、あなたの空き家に近い金額をピンポイントで把握できるようにしました。

賃貸や売却を考えている方向けに投資回収シミュレーションも掲載しているので、「リノベ費用をかけて元が取れるのか」までしっかり判断できます。空き家リノベーションの費用を具体的に知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

空き家リノベーションの費用相場はいくら?まず全体像を把握

細かい早見表に入る前に、まずはざっくりとした費用感をつかんでおきましょう。空き家リノベーションは工事の規模で3つのタイプに分けられます。

部分リノベ・フルリノベ・スケルトンの3区分と費用感

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タイプ費用目安工事内容
部分リノベ100〜500万円水回り交換、壁紙・床の張り替えなど一部の改修
フルリノベ500〜1,500万円内装全面刷新+間取り変更、設備の総入れ替え
スケルトンリノベ1,200〜2,500万円柱と梁だけ残して全解体、断熱・耐震からやり直し

スケルトンリノベは建物を骨組みだけにして造り直すため、新築に近い仕上がりになります。その分費用は高くなりますが、築古物件でも耐震性や断熱性を最新基準まで引き上げられるのが強みです。

「築古ほど高い」とは限らない|費用を左右する本当の要因

「築年数が古い=費用が高い」と思われがちですが、実はそう単純ではありません。本当に費用を左右するのは、築年数そのものよりも次の3つです。

リノベ費用を決める3大要因
  • 建物の傷み具合…雨漏り・シロアリ・基礎のひび割れがあると補修費が上乗せされる
  • 工事範囲の広さ…手を入れる面積と箇所が増えるほど費用は比例して増える
  • 設備・建材のグレード…同じ工事でも選ぶ素材で数十万〜数百万円の差が出る

つまり、築50年でも管理状態が良ければ部分リノベで済むこともあれば、築20年でも雨漏りを放置していたら大規模補修が必要になることもある、というわけなんです。

【早見表】築年数別×工事内容別のリノベーション費用マトリクス

ここが本記事のメインです。あなたの空き家の築年数と、やりたい工事内容を掛け合わせれば、おおよその費用が一目でわかるようにまとめました。戸建て(延床30坪前後)を想定した目安としてご覧ください。

築20年・30年・40年・50年超|築年数別の費用目安

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築年数想定される状態部分リノベフルリノベ
築20年前後設備の経年劣化が中心。構造は比較的健全100〜300万円500〜900万円
築30年前後水回り・内装の全面更新が必要になり始める200〜400万円700〜1,200万円
築40年前後断熱・配管の刷新、耐震補強の検討が必要300〜500万円900〜1,500万円
築50年超旧耐震基準。スケルトンや大規模補強が前提に400〜600万円1,200〜2,500万円

築40年を超えると、1981年以前の旧耐震基準で建てられた可能性が高くなります。安心して住む・貸すためには耐震補強が欠かせず、その分の費用(80〜200万円程度)を見込んでおきましょう。

工事内容別の費用(水回り・内装・間取り変更・断熱・耐震)

「全部やるほどの予算はないけど、ここだけは直したい」という方のために、工事内容ごとの費用も分解しておきます。

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工事箇所費用目安備考
キッチン交換50〜150万円システムキッチンのグレードで変動
浴室(ユニットバス)60〜150万円在来工法からの変更は割高に
トイレ交換15〜50万円配管移設があると加算
洗面台交換10〜50万円
内装(壁紙・床)20〜30万円/6畳面積に比例
間取り変更50〜300万円壁の撤去・新設の規模次第
断熱改修50〜200万円窓・壁・床の範囲で変動
耐震補強80〜200万円旧耐震物件は優先度高
外壁・屋根100〜250万円塗装か張り替えかで差

水回り4点(キッチン・浴室・トイレ・洗面)をまとめて交換すると、150〜400万円が目安。セットで依頼すると割安になることが多いですよ。

構造別(木造/鉄骨/RC)で変わる追加費用

同じ広さ・同じ工事でも、建物の構造によって費用は変わります。特に間取り変更や耐震補強では、構造の違いが金額に直結するんです。

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構造費用傾向ポイント
木造標準的間取り変更の自由度が高く、コストを抑えやすい
鉄骨造やや高め柱の移動が難しく、間取り変更に制約が出やすい
RC造高め解体・撤去に手間がかかり、工期も費用も増えがち

戸建ての空き家は木造が大半なので、多くの場合は上の早見表の範囲に収まります。鉄骨やRCの物件は、現地調査のうえで個別見積もりを取るのが確実でしょう。

費用の内訳を徹底分解|工事費以外にかかるお金

リノベーションの見積もりを見て「思ったより高い…」と感じるのは、工事費以外の費用を見落としているケースが多いから。総額で予算オーバーしないよう、隠れたコストもきちんと把握しておきましょう。

解体・撤去費/残置物処分費

リノベーションでは、既存の内装や設備を撤去する「解体費」が必ず発生します。フルリノベの場合で50〜150万円ほど。スケルトンにするなら、さらに高くなります。

空き家特有の出費が、残された家具や家電の処分費用です。前の住人の家財が残ったままだと、戸建てで15〜50万円ほどの残置物処分費がかかります。自分で運び出せるものは事前に片づけておくと、その分コストを削れますよ。

設計・諸費用・ローン関連費用

工事費のほかに、次のような費用も発生します。見積書に含まれているか、必ず確認しておきたいポイントです。

  • 設計・デザイン費…工事費の10〜15%が目安
  • 確認申請費…大規模な工事で必要になる場合、10〜30万円
  • リフォームローンの諸費用…保証料・事務手数料・印紙代など
  • 仮住まい・引っ越し費用…住みながら工事できない場合に発生

想定外の追加費用が出やすいポイント

空き家リノベで怖いのが、解体して初めて発覚する劣化です。壁や床を剥がしてみたら、柱が腐っていた・シロアリの被害があった・配管が傷んでいた——こうしたケースでは、追加で数十万〜百万円単位の補修費が必要になります。

追加費用に備えるコツ

契約前にホームインスペクション(住宅診断)を受けておくと、隠れた劣化をある程度把握できます。それでも想定外は起こりうるので、総予算の1〜2割を予備費として確保しておくと安心です。

目的別に見るリノベーション費用の考え方

同じリノベーション費用でも、「自分で住む」「賃貸に出す」「売却する」では、お金の意味合いがまったく変わってきます。目的ごとに、費用をどう捉えればいいのか整理しておきましょう。

自分で住む場合|新築・建て替えとの総額比較

空き家を相続して自分の住まいにするなら、新築や建て替えと比べてどれだけお得かが判断のカギです。土地はすでに持っているので、建物にかかるコストだけで比較してみます。

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選択肢建物費用の目安特徴
フルリノベ500〜1,500万円解体不要、工期も短め。愛着のある家を残せる
建て替え1,800〜3,500万円解体費+新築費。間取りは自由だが高額

多くのケースで、リノベーションは建て替えより1,000万円以上安く収まります。構造が健全な空き家なら、リノベを選ぶ価値は十分にあるでしょう。

賃貸に出す場合|投資回収シミュレーション(利回り計算)

空き家をリノベして賃貸に出すなら、「何年で投資を回収できるか」が一番気になるところですよね。具体的な数字でシミュレーションしてみます。

築40年木造戸建てを賃貸化した場合
  • リノベ費用は800万円(フルリノベ)
  • 家賃収入は月10万円(年間120万円)
  • 表面利回りは120万円 ÷ 800万円 = 15%
  • 投資回収期間は約6年8ヶ月

7年目以降は家賃がまるまる収益になる計算です。空き家のまま放置すれば固定資産税を払い続けるだけですが、リノベして貸せばマイナスの資産がプラスの収益源に変わるわけですね。

売却する場合|リノベ費用と売却価格アップ額のROI

「リノベしてから売ると高く売れる」とよく言われますが、本当に費用以上に価格が上がるのかが重要です。リノベ費用を上回る価格上昇が見込めなければ、そのまま売ったほうがいいことになります。

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項目そのまま売却リノベ後売却
売却価格800万円1,600万円
リノベ費用0円600万円
手残り800万円1,000万円

このケースでは、リノベに600万円かけて売却価格が800万円アップ。手残りで200万円多くなる計算です。ただし、立地や物件の需要によっては費用ほど価格が上がらないこともあるため、リノベ前に不動産会社の査定で「リノベ後の想定売却価格」を確認しておくのが鉄則です。

「売る」「貸す」「住む」のどれが有利かは物件次第。まずはリノベ後にいくらの価値になるかを試算してもらうと、判断がぐっとラクになります。

【実例】空き家リノベーションのBEFORE/AFTERと費用

相場の数字だけではイメージしづらいので、実際のリノベーション事例を費用つきで紹介します。「これくらいの予算で、ここまで変わる」という感覚をつかんでみてください。

築40年木造戸建て|フルリノベの費用と仕上がり

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項目内容
物件築40年・木造2階建て・延床32坪
工事内容水回り全面交換、間取り変更(和室→LDK拡張)、断熱・耐震補強、内外装刷新
費用980万円
工期約3ヶ月

暗くて区切られた和室中心の間取りを、開放的なLDKに変更。旧耐震基準だった建物に耐震補強を施し、断熱性も高めたことで、新築同様の快適さと安心感を実現しました。建て替えなら2,500万円超だった工事を、約1,000万円に抑えられた事例です。

部分リノベで費用を抑えた事例

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項目内容
物件築25年・木造2階建て・延床28坪
工事内容キッチン・浴室交換、壁紙・床の全面張り替え、ハウスクリーニング
費用320万円
工期約3週間

構造がしっかりしていたため、手を入れる箇所を水回りと内装に絞って費用を圧縮。賃貸に出したところ、月8.5万円で入居が決まりました。表面利回りは約32%と、投資効率の高い事例になっています。

2つの事例からわかること

大切なのは「どこまで手を入れるか」の見極めです。構造が健全なら部分リノベで十分なことも多く、費用対効果は格段に上がります。逆に旧耐震・劣化が進んだ物件は、しっかり補強したほうが長期的に安心。物件の状態に応じて工事範囲を最適化するのが、費用を無駄にしないコツです。

空き家リノベーションに使える補助金【2026年最新】

リノベーション費用は、補助金を活用すれば数十万〜200万円ほど軽減できる可能性があります。ここでは代表的な制度を押さえておきましょう。

国の補助金(子育てエコホーム・長期優良住宅化リフォーム)

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制度名補助上限対象工事
子育てエコホーム支援事業最大60万円断熱窓・エコ設備など省エネ改修
長期優良住宅化リフォーム推進事業最大200万円耐震・省エネ・劣化対策など

どちらも省エネ・耐震といった性能向上工事が対象です。空き家リノベでこうした工事を予定しているなら、申請を検討する価値があります。

自治体独自のリフォーム・移住補助金

国の制度とは別に、市区町村が独自にリフォーム補助金を設けているケースも多いです。特に移住促進や空き家活用を目的とした補助金は、10〜50万円程度が支給されることがあります。

補助金は年度予算が決まっており、申請のタイミングや条件が制度ごとに細かく違います。空き家の解体補助金も含めた網羅的な一覧は、別記事で詳しくまとめているのでそちらをご覧ください。

リノベーション費用を安く抑える5つのコツ

同じ仕上がりでも、工夫次第で費用は変えられます。ムダな出費を抑えるための5つのコツを紹介します。

STEP
相見積もりで適正価格を見極める

最低3社から見積もりを取り、金額と工事内容を比較しましょう。同じ工事でも会社によって数十万円の差が出ることは珍しくありません。

STEP
優先順位をつけて工事範囲を絞る

「絶対に直したい箇所」と「後回しでいい箇所」を分けて、本当に必要な工事に予算を集中させます。使える部分は活かすのが鉄則。

STEP
補助金・減税をフル活用する

使える補助金は申請しないと損。リフォーム減税の対象になる工事もあるので、契約前に確認しておきましょう。

STEP
既存を活かして解体費を削る

使える設備や建具は残す、構造はそのまま活かすなど、解体・撤去を減らせばその分コストダウンにつながります。

STEP
ワンストップ業者で中間マージンを省く

設計・施工・アフターを一社で完結できる業者を選べば、下請けへの中間マージンが減り、総額を抑えやすくなります。

空き家リノベーションの費用に関するよくある質問

空き家リノベーションは新築より本当に安いですか?

多くの場合、リノベーションは新築・建て替えより安く済みます。建て替えは解体費+新築費で1,800〜3,500万円ほどかかるのに対し、フルリノベは500〜1,500万円が目安。すでに土地と建物がある空き家なら、建物コストだけで住まいを刷新できるため、トータルで1,000万円以上安くなるケースも珍しくありません。

築50年の空き家でもリノベーションできますか?

築50年でもリノベーションは可能です。ただし、旧耐震基準のため耐震補強がほぼ必須になり、断熱・配管の刷新も必要になることが多いため、費用は1,200〜2,500万円と高めになりがちです。柱や梁などの構造が健全であれば、スケルトンリノベで新築同様に再生できます。まずは現地調査で建物の状態を診断してもらいましょう。

リノベーション費用はローンで組めますか?

リフォームローンや、住宅ローンと一体型のリノベーションローンを利用できます。自分で住む場合は住宅ローンに組み込めることも多く、金利を抑えられます。賃貸・売却目的の場合は不動産投資ローンやリフォームローンが選択肢に。金融機関や物件の条件によって借りられる商品が変わるので、リノベ会社に提携ローンの有無を確認するとスムーズです。

費用が予算をオーバーしないか不安です

空き家リノベは解体後に隠れた劣化が見つかり、追加費用が出ることがあります。対策として、契約前にホームインスペクション(住宅診断)を受けて建物の状態を把握し、総予算の1〜2割を予備費として確保しておくのがおすすめです。見積もりの段階で「追加費用が発生しうる箇所」を業者に確認しておくと、想定外を減らせます。

リノベと建て替えはどちらがお得ですか?

構造が健全な空き家ならリノベーションのほうがお得なケースが多いです。費用が建て替えの半額程度で済み、工期も短く、固定資産税の評価も急には上がりにくいメリットがあります。一方、基礎から傷んでいる、間取りを大幅に変えたいといった場合は建て替えが向くことも。建物の状態と希望する仕上がりを踏まえて、両方の見積もりを比較して判断しましょう。

まとめ|費用を把握して、空き家を「資産」に変えよう

この記事のまとめ
  • 空き家リノベーション費用は部分リノベ100〜500万円、フルリノベ500〜1,500万円、スケルトン1,200〜2,500万円が目安
  • 費用を左右するのは築年数より「傷み具合・工事範囲・建材グレード」の3要因
  • 工事費以外に解体・残置物処分・設計費・諸費用がかかる。予備費を1〜2割確保すると安心
  • 賃貸なら利回り15%前後、売却なら費用以上の価格アップが見込めるか試算が重要
  • 補助金の活用と相見積もり・工事範囲の絞り込みで費用は抑えられる

空き家リノベーションの費用は、築年数・工事内容・建物の状態によって幅があります。でも、早見表で目安をつかみ、目的に応じた投資回収の視点を持てば、「いくらかけて、どんな価値になるのか」がはっきり見えてくるはずです。

放置すればコストがかさむだけの空き家も、適切なリノベーションで快適な住まいや収益を生む資産へと変えられます。まずは正確な見積もりと、リノベ後の価値の試算から始めてみてください。

リノすまいるでは、空き家の現地調査から設計・施工・売却/賃貸サポートまでをワンストップで対応しています。費用のお見積もりはもちろん、「この空き家はリノベ向きか」の診断もお気軽にご相談ください。


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